河内長野、再生中。
南花台モビリティ「クルクル」のオンデマンド運行がスタート!(府内初)
令和元年12月7日(土)
本日、河内長野市南花台で進められている自動運転乗り合い車両「クルクル」のAI(人口知能)を活用したオンデマンド運行がスタートしました。
走行するグリーンスローモビリティ(公道を20km未満で走る電動小型自動車)は、当面は有人操作による無料運行が行われますが、来年度からは公道に電磁誘導線を敷設し、自動運転による運行(現行法下では無人化は不可)が行われる予定です。そして、2年後の本格運行(有料)をめざしています。
なお、通信環境を現在の4Gから5G(データ量や速度が4Gの100倍)に設定し、自動運転の安全性を高める技術を全国初で導入する予定です。
この取り組みは環境省の事業採択を受け、河内長野市と大阪府が共同で行い、南花台自治協議会をはじめ社会福祉協議会や関西大学、(株)コノミヤ、(株)ドコモ、(株)関西電力と連携して実施するものです。
また、「クルクル」の運行体制については、南花台の皆さんが主体的に構築され、予約受付などを自ら行っていただくことで、持続可能な取り組みをめざします。そして、将来的には河内長野市内各地域へ取り組みの拡大を図りたいと考えています。
走行コースは公民館や集会所、学校、医療機関、コノミヤなどを結び、路線やダイヤは存在しません。また、乗りたい時に乗れるオンデマンド運行で、スマホアプリや電話で予約を行います。
6年前の平成26年に、府は健康寿命の延伸などを柱にニュータウンの再生をめざす「スマートエイジング・シティ構想」を提言し、南花台がモデル地区に指定されました。その際、拠点整備の必要性が高まり、西野修平が(株)コノミヤと交渉を行い、空き店舗を無償でお貸しいただくことになりました。
その後、「コノミヤテラス」がオープンし、高齢者支援や子育て支援などの地域コミュニティが深まる取り組みが実施されています。そして、この度「クルクル」の発着拠点としても活用されることになりました。
令和元年の9月定例府議会では西野修平が一般質問に立ち、「スマートシティ戦略」の策定をめざす府に対し、河内長野市のような先進的な取り組みを進める市町村への資金面などの積極的な支援策を求めました。
なお、「スマートシティ戦略」においては、先進国と言われる中国や欧米諸国と比べ、わが国は大幅に遅れを取っていますが、南花台から様々な戦略を展開することで、「スマートシティ・大阪」の実現をめざしてまいります。
●西野修平が考える「スマートシティ戦略」
○「クルクル」の乗車料金のキャッシュレス化や、コノミヤとの連携で「クルクル」の多頻度利用によるキャッシュバックの還元率がアップするスマートペイの導入
○鉄道やバス、タクシーとの連携により、出発地から到着地までの移動手段の最速・最安検索を行う「MaaSアプリ」の整備とスマホ決済システムの構築
○健康に配慮した献立の提供と宅配サービスを行うITソリューションの提案
○24時間ゴミ出し可能なスマート収集システムの構築
○IT関連事業者などのクリエイティブ人材が集積しやすい環境づくり