修平の視察報告
中津の『キタの北ナガヤ』と中津商店街を視察
令和4年4月14日(木)
-個人視察-
●中津の『キタの北ナガヤ』
再開発が進む「うめきた」の北端付近に阪急電鉄の中津駅があります。その中津地域の裏路地に面した8軒長屋をリノベーションし、店舗や民泊が連なる12軒の「複合ナガヤ」で、平成30年にオープンしました。レトロと現代が融合するスタイリッシュな空間が演出されており、共存する人が集う場に生まれ変わりました。
多目的レンタルスペース『Shiten』では、飲食店や料理教室、展示販売、貸切パーティーなど、 “始点” や “試点”といったテーマとともに、新たな“視点”で活用されています。コロナ前には露地庭で作家や料理家、音楽家が集う「露地庭市」などのイベントも開催されていたとのこと。
●中津商店街
中津駅から1ブロック北側の一帯は、昔ながらの木造長屋がひしめく密集地になっていますが、その地域の中央を貫くように中津商店街があります。入口には大きな看板が掲げられ、アーケードはあるものの、台風により幌は破損したままで、店舗も閉められたままの“シャッター街”になっています。
アーケードは昭和24年頃に作られたとのことで、その後、4半世紀は活況が続き、平成に入る頃までは、ほぼすべての店舗が営業していましたが、54軒ある店舗のうち現在も営業を続けているのは十数軒となっています。
一方で、近年は美容室やレストランなど、若い人が営業する店舗が少しずつ開業し始め、消滅していた商店会も復活しています。
また、土日にはレトロな商店街を背景に写真撮影を楽しむ人たちの姿もあるとのことで、交通利便な立地と下町情緒溢れる中津のまちの再生に向けて期待が膨らんでいます。
●河内長野駅前商店街の再生に向けて
中津商店街と何処となく似た雰囲気を醸し出している河内長野駅前商店街。中津のまちづくりから、リノベーション手法や民間事業者とのネットワーク作りなど、再生のための大切な視点を学ばせていただきました。
現在、西野修平は『NPO法人エリアリノベーション』や『河内長野市商店連合会』など、関係者の皆さんとともに「商店街×アート×子育て」をテーマにした活性化策を計画中です。
モノを買う商店街から、情報を買う「SHOW!TENGAI」へ。イノベーションは「組み合わせ」から始まります。ネットワークを活かしながら、ムーブメントを興して新プロジェクトを実行していきます。